5周年記念8連続ミニ個展 vol.4芭蕉布展①

今回帯を出展下さる地元出身の作り手のお二人、平良京子さんと辺士名加代子さんにお話を聞くことができました。とても貴重な機会に感謝です。

(お、帯ですか、、、、と内心びびってます、もちろん)

※お二人はふだんご自身が表に出ることはなく、お客様と直接のやりとりもされていないため、工房を探し訪ねることはご遠慮くださいね~。

京子さんご自身はすべての行程を自分でできる織物をしたくて、最初は西表で絹を織っていましたが、植物の繊維をやりたくておばあさまも織っていた芭蕉布を始めます。(実は虫が苦手だったそうです!)

加代子さんも、お母様もおばあさまも芭蕉布の作り手でした。お母様は績み手(芭蕉の繊維を結んで糸にする人)で、いい糸を作ると評判だったそうで、加代子さんも自然と芭蕉布を作りたいと思われたそうです。

お二人とも基本的には注文制作をされています。


京子さんは色鮮やかな大胆な柄が印象的です。

加代子さんが織った作品は、大宜味道の駅ビジターセンターに展示されているそうですよ!


作品の仕上がりには土づくりが大切であること、毎回糸が「きれい!!」と感動すること、何十年もやっているけどまだまだわからないことばかりだということ・・・

何十年もやっているけどまだまだわからない・・・・・・・・・この好奇心や探究心を駆り立てる芭蕉布の魅力とは何なのでしょうか。

芭蕉布はすべての行程を手作業でやるところに価値があるとされていますが、そのいちばんの価値とは、作り手のみなさんが口をそろえて「仕事が楽しい」とおっしゃるところなのかもなどと思ったり。

芭蕉布をつくるということを心と身体に深く深く刻んでいらっしゃることは、浅はかな写真や文章では表現できない領域です。

私たちが芭蕉布を知る旅はまだ始まったばかりだ!

[平良京子]

1952年 名護市生まれ

    西表で絹織物を学ぶ

1987年 「喜如嘉の芭蕉布伝承生」として芭蕉布制作を学ぶ

2008年 独立


[辺士名加代子]

1954年 大宜味村生まれ

1978年「喜如嘉の芭蕉布」伝承生として芭蕉布制作を学ぶ

2018年独立

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